2020年にはコロナウイルスが流行し、現在も猛威を奮っています。
世界中の生活はガラリと変わりました。
昨年12月までは私も大阪に住んでいたのでコロナの影響は日本でも受けました。特に仕事がなくなったわけでもありませんでしたが、私生活だけでなく、職場でも働き方は大きく変わりました。
長く続くコロナ禍で考えるようになったのは、人類の命を脅かすコロナ。自然には人間の文明、技術を持ってしても打ち勝てないこともあるのだということ。
自然、地球をもっと大事にしなきゃいけないなと、思うようになりました。
正直コロナ前はそんなに真剣に私たちが住むこの地球のことをちゃんと考えたことはありませんでした。
アメリカに移住して、やっぱり思うのがベジタリアン、ヴィーガンの人口の多さ。でも日本でもゆっくりではありますが、ヴィーガン思考は流行してきていますよね!東京や大阪、京都など各地でヴィーガンのレストランを見かける機会も増えました。
私はベジタリアン、ヴィーガンではありませんが、とても興味があります。基本的に肉、魚を食べない食生活は環境に優しいとされています。牛を育てるのに大量の水が必要になり牛が排出するメタンガスが地球温暖化に影響を与えているのは紛れもない事実です。
だからといって、みんなが全員ベジタリアン、ヴィーガンになる必要は私はないと思っています。
人間として生まれ、お肉、魚を食べて育ってきた人がいきなりそれをやめるのは難しいと思います。
ただ、まずはお肉を食べる頻度を減らしてみるとか、お肉の代わりにソイミートを試してみるとか、みんなが「ちょっとずつ」意識すればかなり大きな違いになるはずです。
私はお肉よりも魚介類を多め、毎日お肉または魚介類を食べることは減りました。
卵は食べますが、卵を産んでくれる鶏に対する扱いを知り、せめてでもと思い、ケージフリーのオーガニックの卵しか食べないようにしました。
ここではあえて深く書きません。気を悪くされる方もいるかもしれないので。
でも事実は事実です。鶏だけでなく、牛、豚。彼らがどのように扱われているのか、ググったらすぐに分かります。もし気になるのであれば調べてみることをおすすめします。
と、前置きが長くなりましたが、
最近気になっている、「サスティナブル(持続可能な)フード(食品)」ってそもそもどういうことなんだろう?
と思い、調べてみました!
まず、持続可能な食品には、実際には公式の定義というのは存在しないようです。
ただ、1990年のアメリカの農業法案では、「持続可能な農業」という用語は、「再生不可能な資源と農場の資源を最も効率的に利用し、農場経営の経済的実行可能性を維持し、農家と社会全体の生活の質を高めること」とされていました。
なんだかよくわかるような、分からんような。
とにかく、持続可能な食品って何なのか?
大きくいうと、持続可能な食品の現在の定義は「再生」です。 この場合、再生とは、単に「取り出されたものを土に戻す」ことを意味するとのこと。
そして、持続可能な農業がどのように役割を果たすかということなんですが。
持続可能な食品と持続可能な農業は密接な関係にあります。持続可能な農業は、環境、人、農業従事者、動物にとって優しい生産システムです。農家は一番の環境保護主義者です。 というのも、実際、全農地の15%以上が、野生生物の生息地になり、野生動物の保護に繋がっています。それだけでなく、One Earth Science&Technology Initiativeによると、農薬を使用せずに適切な農業を行うと、土壌の炭素含有量と肥沃度が向上します。
持続可能な食品と有機食品(オーガニック)の関係
持続可能な食品と有機食品(オーガニック食品)って何が違うのでしょうか?
オーガニックって農薬を使わず育てる作物のことですよね?
オーガニックはかつてはサスティナブルと同じ意味を持っていたそうです。ですが、USDA(アメリカのオーガニック商品を認定している機関)のオーガニックの定義には再生プロセスを必要としていないという点があります。しかし、ほとんどの有機農家は「再生」にもコミットしています。USDAによると、そもそも認定された有機食品は、土壌の質、動物の飼育慣行、害虫や雑草の防除などの要素に対処する連邦ガイドラインに従って栽培および加工されているからです。
地元の食べ物と持続可能な食べ物の違い
ファーマーズマーケット(日本で言うと、道の駅とかです)が食品の持続可能性に貢献しているかどうかです。地元で生産された食品は産業条件下であれば栽培または育てることができます。なので、道の駅などで売られているものすべてが再生可能であると想定すべきではないということになりますが、地元の農産物や食材へのアクセスが増えると、農家の方が経済的に余裕が生まれ、持続可能な農業へと移行することができるようになります。
なので、道の駅とか、やっぱり地産地消をすることはいいことなんですね!!♫
問題として、持続可能な食品が実際に食卓に並ぶにはまだまだ改善が必要です。
地産地消というのは、レストランでも、家庭でも最近10年間のトレンドとなっています。 地元で食事をし、食品生産チェーンの利用を減らすことで環境にはいいとされますが、やはり食品生産チェーンと比べると高価になるので、誰もがこの選択ができるわけではありません。
ただもっと手軽になれば持続可能な農業、食品が増えていくでしょう。
では、持続可能な食品が環境に与える影響とは。
非営利の世界自然保護基金(WWF)によると、農業は森林喪失の最大の原因であり、実際、私たちの現在の食料システムは、世界中の生物多様性の喪失のなんと60%を占めています。ですが持続可能な食料システムと農業は、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギー源を使用してエネルギーを節約しています。
農業が生物多様性の喪失の60%も占めているなんて驚き…というかショックですね。
これはもっと持続可能な農業に移行していかないとまずいことになりますね。
そこで今度はどうすれば私たちが、持続可能な農業に貢献できるかということです。
シンプルです。消費者である私たちは、有機農産物を購入することによって、持続可能な農業に貢献することができます。
そして、できるだけ季節の食材を購入すること!
地元の旬の食材を選ぶことで、新鮮な食材を手に入れられるだけでなく、多くの無駄な輸送排出量を削減できます!!たとえば、食料品店のイチゴは、ボックストラックで何千キロも移動してお店に運ばれてきたかもしれません。
確かにそうですよね。輸送によって排出される二酸化炭素もバカにならないですよね。
ちょっと考えてみるだけで私たちにもできることってあるんだなぁと思いました。
さてさて、触れてみましょう。お肉、魚たちについて。
環境問題、持続可能な食品ということを考えると、やはり動物性食品を食べる機会は減らすべきです。
動物の肉の消費量を減らすことは、食品の持続可能性の重要な要素である二酸化炭素排出量の削減に大きな影響を与えます。実際に、肉製品は野菜や穀物製品よりもカロリーあたりの二酸化炭素排出量が多いという結果が出ています。これは、植物エネルギーから動物エネルギーへの非効率的な変換と、糞尿からのメタンガスの放出に一部起因しています。同様に、驚くことに、ジャーナルClimate Changeの調査では、家畜部門(牛、豚、鶏を飼育している)は、自動車、トラック、その他の車両を合わせた量と同じ量の温室効果ガスを排出しているとされています。目を閉じてしまいたくなるような事実ですね…。 また、牧場主たちは、増大する消費者の需要を満たすために、広大な土地の森林を伐採してきたことも事実です。
ヴィーガンとかベジタリアンとか無理とか思っていた方、食肉が地球に悪影響を及ぼしているのであれば、ちょっとは減らしてみる気になったんじゃないでしょうか。
ただ、環境問題的にいうと、肉を完全に諦めないといけないということではないです。
ベジタリアンやビーガンにならなくても、環境にプラスの影響を与えることはできます。世界保健機関によると、例えば米国の消費者が肉の摂取量を40%削減すると、世界の食品関連の排出量の削減の目標を果たすことになるそうです。
なので、多くの人がちょっとずつでも食肉の消費を減らせば環境保護に役立つんです!
そして、これは日本でもよく目にする光景ですが、食品廃棄です。これは見てて気分の良いものでもないですよね。
USDAによると、米国の食料の30〜40%が無駄(ゴミ)にされていて、生産とサプライチェーンのすべての段階で発生しています。その食品がゴミ箱に入ると、その食品を生産して輸送するために必要なすべての資源も全部何もかも無駄になります。なので、消費者である私たちができる最も重要なステップの1つは、買ったものは必ず無駄にすることなく食することです。そうすることで経済的にも節約になり一石二鳥です♫
忘れてはいけない、世界には食べたくても食べられず餓死してしまう人が今この瞬間にもいることを。
私は子供の頃から特にお母さんにはそうよく言われていました。
いかがでしたか?
持続可能な食品を選ぶこと、食肉の消費を減らすことをちょっとでも意識しませんか?
意識して行動することで、気分も良くなります♫
人に対してもですが、環境にも優しい大人であることはとても素敵だと思います。この地球なしには私たちは存在しないし、あなたの家族、大切な人にも出会えなかったはずです。
限りある資源を大切に。できることから。何だったら自分にできるか考えてみましょう!
良いことをすれば良いことがあなたにも起こるかもしれません♫