悲惨なサーフサイドでのマンション崩壊が起きて6日目となる6月30日時点での状況の話になります。
この日、用事があり事故のあったサーフサイドに行くことがありました。
連日の救出活動は続いていて、現場の道路は封鎖されているのはもちろん、付近の道路も封鎖や交通規制がされており、目的の場所に行くにも迂回が必要な状況で周りの道は混雑しています。
写真は車内から撮影した実際の現場付近の道路状況です。
至る所が封鎖されたり制限があり、パトカーもたくさん見受けられました。
交通規制もあり時間に若干遅れてしまいましたが、なんとか目的地にたどり着き、用事を済ませることができました。
用事を済ませたので、近くのビーチにちょっと寄り道しました。私たちがよく行くビーチです。
いつもは平日でもたくさんの人で賑わうビーチですが、事故現場のすぐ近くということもあり、ほぼ誰もいませんでした。
ビーチを散歩していると、各地からの報道関連の方がカメラを構えているのを見かけました。彼らのその先にはあのマンションが。
海辺には船も見受けられましたが、船から撮影をする報道機関もありました。
見た瞬間言葉を失いました。崩れた建物からは二段ベッドや椅子などの家具、普通に私たちと同じ暮らしをしていたことを改めて実感させられる風景でした。マンションの住民の方々の日常はあの夜一瞬にして破壊されてしまった。今この瞬間もこの瓦礫の中に埋まっている人が自分のすぐそばにいるということを考えると胸が張り裂ける思いでした。
この事故の報道は日本では減ってきていると友人から聞いたので、マイアミに住む私がこのブログに書くことでまだ見つからぬ行方不明者への祈りが少しでも増えることを願い写真を撮りました。
実際の写真がこちらです。
見てわかる通り、クレーンがあるところがマンションです。
救出活動は続いており、瓦礫を除去する音など、いろんな音が聞こえてきました。
ビーチには今回の崩壊に対する悲しみ、行方不明者への祈りを込めたと思われるアートが残されていました。
また、花やぬいぐるみ、キャンドルがたむけられていました。
主人や私を含め、現地の人々は落ち着かない日々を過ごしています。行方不明者の一刻も早い発見、救出を心から願っています。
とても悲しい気持ちになった1日でした。
また、レーダーを見る限り、ハリケーンがフロリダ州に向かって接近をしている模様です。サーフサイドを本格的に襲来する可能性もあります。もしそうなったらどうなってしまうのだろう。瓦礫ごと行方不明者の方もどこかに流されてしまうのだろうか。考えれば考えるほど重い気持ちになってしまいます。
どんなに備えをしていても避けられないことはあるんだということを実感させられた事故でした。